生葉の取り扱いについて
生葉は保存状態にするまでの時間が勝負です。搬送中の温度劣化を減らすため、出来るだけ近場から新鮮なものを入手しましょう。
とくにアロエベラは生育環境と鮮度が重要で、伊豆で露地栽培されたアロエベラは、温室栽培に比して粘性が高く、高い保湿性を持っています。
私どもでご用意する生葉は、十分に成熟した葉を選りすぐっておりますので、簡単な手間で食材として活用いただけます。
アロエは十分に日光を浴びる必要があり、中心付近の小さい葉は未成熟なので、健康のために使用には不向きです。

キダチアロエのスライス冷凍

こちらはアロエベラ。皮ごとはNG
そのまま保存
アロエの生葉は冷暗所、常温でもかまいませんが、温度が上がると変質しやすいので、常温ならば涼しいところ、冷蔵庫ならば葉皮が傷むのをさけるため、新聞紙にくるんで保存しましょう。
どちらの場合も保存期間は10日~2週間前後。環境にもよりますが、1ヶ月も経過すると、アロエベラの場合には葉肉が赤く(紫のような赤)になってきます。
腐ったわけではありませんが、気になるようでしたら色の変化を目安に食用などのご利用はお勧めできません。
冷凍保存
ご家庭で長期保存する場合は、液状にして冷凍保存するのが、色も変わらず酸化も防げますのでベストと思われます。
葉をそのまま冷凍しますと、細胞膜が壊れ解凍時にぐにゃぐにゃのどろどろになることがありますから要注意。液冷凍なら解凍してもOK、スライス冷凍は凍ったまま使うのが一般的です。
どうしても液状にしたくない場合は
キダチアロエは皮ごとスライス。
右の写真のようにスティック状にして、1本10-15g程度にしておくと便利です。
冷凍したアロエは苦味も感じにくく、ハチミツなどをかけて食べるとよいでしょう。
アロエベラは皮を剥いてからの冷凍が原則です。
スライスした葉にはちみつなどかけてアロエシャーベットとして食べてもいいですし、ヨーグルトなどにあえてもよいでしょう。
ジューサーがあれば、野菜ジュースを作る際に30g程のアロエとミックスジュースにしてもおいしくいただけます。
乾燥保存
きれいに洗ったアロエ生葉の刺を落とし、スライスしてから天日で乾燥します。
薄く切ったものなら、お天気がよければ1〜2日で乾燥葉が出来あがるでしょう。乾燥剤といっしょにお茶の缶などに入れておけば、かなりの期間保存が効きます。
全葉を使えるキダチアロエにお勧めです。葉肉だけしか使用しないアロエベラには不向きの保存方法かもしれません。
右の写真は乾燥させた後のキダチアロエの葉です。
アロエベラウォーター
こちらはアロエベラのみとなります。
材料:アロエベラ50g(生葉約7cm) / 精製水200cc
1. アロエベラの皮を剥きます。
2. 取り出したアロエベラのゼリー質を1cm角に切り、精製水100ccを加えてミキサーに5秒程度かけます。
3. キッチンペーパー(不織布タイプ)3枚重ねでゆっくりと濾(こ)します。
4. 濾した液を鍋などでひと煮立ちさせ、精製水100ccを加えて完成です。
注意点
◎ 冷蔵庫保管で日保ちは1週間程度です。
◎ 使用前に必ずパッチテストを行うこと。
◎ 手作り化粧水ですので、自己責任に於いて行って下さい。
ヘアトニック/アロエ酒
材料:キダチアロエ生葉 1kg / ホワイトリカー又は焼酎1.8リットル / 氷砂糖 400g(グラニュー糖等でも可)
1. アロエの生葉をきれいに洗います。(乾燥葉利用の場合は25〜30g)
2. 両端のトゲを取り除き、幅2cmほどにカットします。
3. 広口瓶にカットしたアロエ、ホワイトリカー1.8リットルを加えしっかり蓋をする。
※ 手作りヘアトニックの場合はここまで、飲用の場合は味を整えるために氷砂糖400g程入れるとまろやかになります。
(注)氷砂糖は飲む場合のみ! 手作りヘアトニック、化粧水などとして使う場合には氷砂糖などは入れないでください。氷砂糖のほか、ハチミツを使う場合もあります。味を整えるためですのでお好みで)
4. 2~3週間したらアロエを瓶から取り除いて完成。アロエを取り除かないと濁りや沈殿物が出易くなります。完成後は冷蔵庫などでの保管しください。
参考:アロエベラでも出来ますが、アロエベラのゼリー質は不安定なので赤色に変色しやすいのでご注意下さい。
アロエ風呂
アロエの皮のゼリー質を使った後に皮をもてあます場合があります。乾燥葉もいいですが、保湿のゼリー質、粘液も残っているので、くるくると巻いて湯船に入れればお手製アロエ風呂となります。
アロエ葉1枚で表裏の二つ出来るので、冷蔵保存をしておけば2回のアロエ風呂が楽しめます。
血行がよくなりすぎて体が痒くなる場合には量を加減して下さい。
右の写真はアロエベラの剥いた皮をくるくる巻いた手製のアロエ入浴剤です。
ゼリー質のみを野菜ネットなどに入れ、湯船の中で揉みだすとさらにまろやかな入り心地のアロエベラ風呂となります。